収穫量アップ!栽培コンテナを利用した多段ベンチ式いちご栽培/事例:いちご園「京らふれーず」

土地の狭い日本では、限られた耕作面積で、効率よく収穫量を確保することが大きな課題です。
限られた土地を有効活用する為に、垂直栽培、特に栽培コンテナを使用した多段のベンチ式栽培が近年取り入れられるようになってきました。
京都のいちご農園「京らふれーず」さんでも、そのような栽培方式が採用されています。

目次

多段ベンチ式コンテナ栽培とは、垂直方向に複数の栽培ベンチを設置し、栽培コンテナを利用して野菜などの作物を栽培する方法です。
土地の活用効率と作業効率の両方を改善することができ、特に狭い場所でも多くの作物を栽培可能なため、都市部の狭小な土地でも活躍します。

作業の簡略化

従来の栽培システムでは、定植後マルチシートを掛ける必要がありますが、マパールの栽培コンテナではマルチシートを掛ける必要がありません。

コスト削減で収穫量アップ

培土の量も従来の3分の1のため、コストを抑えることができます。
容積の小さい栽培面積で従来の栽培ベッドと同じ栽培ができ、マパールの栽培コンテナは、2段、3段…と縦に栽培スペースを増築し、高設栽培が可能な為、倍以上の収穫量が見込めます。

病害虫侵入のリスク低減・作物の高品質化

栽培コンテナを使用することで、他の作物との接触も軽減し、土壌が病気や害虫から汚染されるリスクが低くなり、健康で良好な作物を収穫することができます。また、少量培地システムなので灌水調整が容易にでき、高濃度のいちごやトマト栽培が可能になります。

空間効率の向上

縦方向の空間を活用することで、土地面積あたりの収穫率が大幅に上がります。これは特に土地が狭い日本での大きなメリットとなります。

作業効率の改善

多段式コンテナ栽培では、作業の動線が短縮されます。これにより、収穫や管理が格段に容易になり、作業時間と労力の節約につながります。また、高設栽培のため、低姿勢で腰に負担がかかる作業がなく、労働者の高齢化が進む中で、労力負担の軽減は大きなメリットだと言えます。

コスト削減と環境負荷の低減

基本的に多段式栽培は、水や肥料の循環システムを取り入れるため、資源の使用を最適化できます。これにより、無駄な資源消費を減らし、コスト削減にもつながる上、環境にも優しい栽培が可能です。

前述のようにメリットがたくさんある多段ベンチ式のコンテナ栽培ですが、デメリットとしては従来の栽培方法からの転換に費用が発生するということです。
これはコンテナ栽培に限らず、栽培システムの変更や最新技術の導入には少なからずコストがかかります。しかし、導入後のコストパフォーマンス、収穫効率を考えると、有益な先行投資と言えるのではないでしょうか。

2.1 京らふれーずさんで導入されているマパールの栽培コンテナ

京都にあるいちご園「京らふれーず」さんでは、いちご農園を始めるにあたり、マパールの栽培コンテナを採用いただきました。多段ベンチ式のコンテナ栽培は、従来のシステムより優れた効率性、従来の栽培面積での収穫量の増加などから満足いただいており、その後の農園増設の際にも継続的にご購入・ご使用いただいております。
京らふれーずさんは、毎年春先にはいちご狩りが開催され、多くの家族連れで賑わっているようです。


弊社と京らふれーずを運営する農業商社、アグリプランニングさんとは、大規模農業ビニールハウスの建設に伴い、弊社の中空ポリカーボネートへのお問い合わせをいただき、ご採用いただいたことをきっかけに、長年にわたりお付き合いさせていただいております。

ケーアイエヌの本社がある京都の企業様ということもあり、定期的にご訪問させていただきながら、お話やご要望をお伺いしております。
いつも新しい画期的、効率的な商品に興味をお持ちのお客様で、農業用の水処理システムを含め、継続的にイスラエル発の農業製品をご紹介しており、イスラエル人である弊社代表のミシリ ヤロンとも親しくさせていただいております。

2.2 その他の導入事例

マパールのコンテナ栽培キットはいちごのみならず、様々な野菜や園芸(花)などでも活用されています。

農業技術は日々進化しており、日本でも自動化やIoTを活用した栽培管理システムの導入も珍しいことではなくなってきております。
自動化の技術は、作業を効率化し、労働力不足を解決してくれる希望と言えます。

また、IoTを活用することで、栽培環境のモニタリングによる栽培データの収集や、センサーなどのデバイスによる育成状況のリアルタイム管理で、栽培システム自体をさらに最適化することも可能です。

品質が命な農業。
最先端の技術を活用しながら、日本の質の高い作物を、国内外の需要や期待に応えていきたいですね。

ケーアイエヌはそのような企業様のサポート事業も行っております。
農業大国イスラエルの最先端技術に興味のある方はお気軽にオフィスまでお問い合わせくださいませ。

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